「効率Upアップローダー」を使ったファイルのアップロード速度を、弊社で利用している従来型のアップローダー BFup ActiveX コントロール(Internet Explorer専用)と比較してみました。BFup はシンプルにFTP転送を行っているアップローダーですので、通常のFTP転送との比較と考えていただいてよろしいと思います。
一般的に転送速度は、PCやネットワーク機器などの社内環境、また、回線やサーバーの混雑具合などで違ってきます。以下は、あくまでも同一環境での従来型のアップローダーとの速度比較データとお考えください。
平日20時台の時間帯に JPEG画像100ファイル、計623MB(1ファイル平均6.2MB)を WiFiでアップロードした結果です。
転送量 | 転送時間 | 速度 | 速度差 | |
従来型アップローダー(IE11) | 100ファイル 623MB | 296s (4:56) | 2.1MB/s | 1 |
効率Upアップローダー(IE11、通常) | 100ファイル 623MB | 85s (1:25) | 7.3MB/s | 3.5 |
効率Upアップローダー(IE11、L版縮小) | 100ファイル 623MB | 40s (0:40) | 15.6MB/s | 7.4 |
通常の転送で 3.5倍、「L版縮小」転送では 7.4倍の体感スピードになっており、従来よりかなり高速です。
効率Upアップローダーは復数ファイルを並列にアップロードするため、ひとつずつ順番にアップロードする従来のアップローダーよりもトータルでの転送時間が短くなります。
また、「L版縮小」というのは、JPEG画像をL版プリント用に必要な画素数(1524×1075ピクセル)に自動縮小してアップロードしたもので、縮小により転送量が減るため、PCの性能が高く、回線が遅いほど体感スピードが上がります。
お忙しい幼稚園の先生方のスナップ写真のアップロードや、スマホなど回線速度が遅い環境からのアップロードに威力を発揮すると思います。
平日15時台の時間帯に RAW画像50ファイル、計1.1GB(1ファイル平均21MB)を WiFiでアップロードした結果です。
転送量 | 転送時間 | 速度 | 速度差 | |
従来型アップローダー(IE11) | 50ファイル 1.1GB | 226s (3:46) | 4.7MB/s | 1 |
効率Upアップローダー(IE11、分割転送) | 50ファイル 1.1GB | 121s (2:01) | 8.8MB/s | 1.9 |
従来の 1.9倍の転送スピードになりました。
使用したRAW画像は1ファイル20MB程度ですが、効率Upアップローダーはファイルサイズが10MB以上の場合、自動的に 10MB単位に分割してアップロードし、アップロード後にサーバー側で結合する処理を行います。
大容量ファイルのアップロードでもサーバーメモリに負担をかけないだけでなく、分割して並列アップロードするため、トータルでの転送時間が短くなっています。
平日16時台の時間帯に 展示用画像1,000ファイル、計184MB(1ファイル平均189KB)を WiFiでアップロードした結果です。
転送量 | 転送時間 | 速度 | 速度差 | |
従来型アップローダー(IE11) | 1,000ファイル 184MB | 372s (6:12) | 0.5MB/s | 1 |
効率Upアップローダー(IE11、通常) | 1,000ファイル 184MB | 114s (1:54) | 1.6MB/s | 3.3 |
従来の 3.3倍の転送スピードになりました。
転送速度の数値が低いのは、ファイルサイズが小さくファイル数が多いため接続のオーバーヘッドが大きいからですが、効率Upアップローダーは復数ファイルを並列にアップロードするので、どんどんアップロードが進み、非常に速く感じます。
このくらいファイル数が多くなってくると、Webブラウザによっては動作が安定せず途中でエラーが発生する場合がありますが、効率Upアップローダーは、エラーが発生したファイルはリトライしてアップロードを続けます。
回線断などの致命的なエラーでアップロードが中断された場合でも、前回の続きからアップロードを再開するレジューム機能がありますので安心です。
平日19時台の時間帯に圧縮ファイル10ファイル、計1.25GB(1ファイル平均125MB)を有線LANでアップロードした結果です。
転送量 | 転送時間 | 速度 | 速度差 | |
従来型アップローダー(IE11) | 10ファイル 1.25GB | 155s (2:35) | 8.3MB/s | 1 |
効率Upアップローダー(IE11) | 10ファイル 1.25GB | 135s (2:15) | 9.5MB/s | 1.1 |
効率Upアップローダー(Chrome) | 10ファイル 1.25GB | 86s (1:26) | 14.9MB/s | 1.6 |
IE11で従来の 1.1倍、Google Chromeで従来の 1.6倍の転送スピードになりました。
ファイルサイズが大きい場合、同一環境では差がでず、FTP転送と同じような転送スピードになってくると思いますが、Chromeは性能がいいためか速度差が出ています。
平日12時台の時間帯に動画ファイル1ファイル、643MBを有線LANでアップロードした結果です。
転送量 | 転送時間 | 速度 | 速度差 | |
従来型アップローダー(IE11) | 1ファイル 643MB | 80s (1:20) | 8.0MB/s | 1 |
効率Upアップローダー(IE11) | 1ファイル 643MB | 107s (1:47) | 6.0MB/s | 0.75 |
効率Upアップローダー(Chrome) | 1ファイル 643MB | 39s (0.39) | 16.5MB/s | 2 |
IE11で従来の 0.75倍、Google Chromeで従来の 2倍の転送スピードになりました。
IE11とChromeの転送速度が極端に違うのは、大容量ファイルに対する性能の差というしかありません。
大容量ファイルのアップロードの場合、転送時間が長くなり、通信エラーが起きやすくなりますが、効率Upアップローダーは通信が中断された場合でも、前回の続きからアップロードを再開することができるレジューム機能を備えています。
以上